頭痛は大きく分けて、「筋収縮性頭痛」と「片頭痛」に分けられます。
「筋収縮性頭痛」は、後頭部から首にかけてこりがひどくなり、持続的に筋肉の収縮が続く事でおこる頭痛で、締め付けられるような痛みや頭重感があり、時にはめまいや悪心をともなう事があります。
「片頭痛」は、頭蓋の外の血管が拡がる事でおきる拍動性の慢性頭痛で、片側に起こる事が多く疲労やストレスで誘発されやすく、悪心、嘔吐、肩こりも伴う事があります。
(症例)1
肩こりがひどくなると起こる頭痛 (40代・OL)
仕事が忙しく、一日じゅうパソコン作業がつづくと肩こりがひどくなり、最後は頭痛がしてきて、時には嘔吐する事があり、なんとかしたいと来院。
典型的な慢性肩こりからくる頭痛だと思われる。
からだをチェックしたところ首から背中にかけてのこりがひどく、肩甲骨あたりの背中部分は何年も続いたデスクワークによる猫背姿勢で、カチカチになっている状態でした。
治療は首から腰までの筋肉に対して鍼灸施術を行い、特に首のこりに対して腕の筋肉が硬くなり、首から腕への血流が悪くなっている事が多いので、念入りに施術。
施術後、頭痛は改善されずいぶん楽になったとの事でした。
自宅でできる猫背改善のセルフケアを行い、こりがひどくなる前に来院するようにお伝えしました。